地盤調査専門・測量調査・ミニラム・ボーリングの専門調査会社:株式会社明倫開発
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事業案内

ボーリング調査と付随調査

●ボーリング調査とは

地盤調査の基本で、トンネル・ダム・橋梁基礎・河川堤防・港湾施設・空港施設・高層ビルなど設計・施工前の地盤調査として最も普及している調査方法です。

方法としては、ボーリングマシンを使用し、先端に刃を付けたパイプを回転させて掘削し、孔(あな)を掘り、その孔を利用して「標準貫入試験」「不攪乱試料採取」「孔内横方向載荷試験」などを行います。

参考:

建築確認申請時に提出する「構造計算書」に地盤の強度を明記する必要があるため、3階建て以上の建築物、鉄筋コンクリート造、重量鉄骨造建築前などに利用されている。

ボーリング調査より安価に支持層を確認できる方法もあります。「ミニラムサウンディング試験」をご覧ください。

メリット
  1. 多くの国で基準化された試験方法で、結果の評価・対比が容易
  2. 現状の土を採取でき、土の観察が容易(物理的な土質試験に使える)
  3. N値の利用分野が各種の規準で確立している
  4. 過去データが多数蓄積されている
  5. 支持層確認(N値≧50が5m連続)が可能
  6. 地盤を構成している地質をサンプリングして直接見ることができる。
  7. 得られたコアで種々の岩石試験,土質試験ができる。
  8. 掘削した孔を利用して様々な孔内試験を行うことができる。
  9. 掘削時の状況:ビット圧,送水庄,掘進率,漏水状況等から地盤の力学性・透水性に関する情報が得られる。
  10. 孔を保持することで地下水位,孔の変形状況等を絶続的に観測することができる。
  11. 最近ではボアホールテレビの発達により孔内の状況も観察が可能となっている。
  12. 直接地層を目視でき土質の判定ができる。
  13. あらゆる地層に対し掘削が可能である。
  14. 硬質な地層の層厚確認ができる。
  15. 硬質な地層の下位に分布する軟弱地盤の確認ができる。
  16. 各種土質試験を併用することで地層の締まり、硬さの詳細把握ができる。
 
デメリット
  1. 4mx4m程度のスペースが必要
  2. 高さ5m程度必要
  3. 3t程度のトラック横付けを要する
  4. 削孔水が必要
  5. 深度に応じて泥水が発生
  6. 試験時間が長い
  7. 超軟弱な地盤では、データが荒くなりやすい
  8. エンジン音が常時発生
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

●標準貫入試験とは

ボーリングマシンにより作られた孔を利用し、サウンディング試験(地盤の硬軟や締まり具合を表す「N値」を求める試験)を行ない、地盤の硬さや締まりの程度を読み取るための試験です。

JIS規格に規定されているボーリング調査と一緒に行われる最も一般的な試験です。

同時に、不攪乱試料採取用サンプリング(土質試料を直接採取)も行う事ができます。

参考: N値とは

重さ63.5kg±0.5kgのハンマーを76cm±1cmの高さから自由落下させて、ボーリングロッドの先端に取り付けられた標準貫入試験用サンプラーが30cm打ち込まれるまでの回数。

地盤の強度の指標になり、N値が大きいほど固く締まった地盤とみなされる。

●不攪乱試料採取とは

不攪乱試料(乱さない試料)とは、土質の力学的性質を室内試験するために、地盤内での状態をそのまま維持した試料の事です。標準貫入試験で採取されます。

明倫開発では、試料採取から土質試験による地層の土質工学的評価を行っております。

サンプル方法名称 対象土質 サンプル方法
シンウォールサンプラー N値4以下のやわらかい粘性土 薄い金属の円筒を地盤に押し込み円筒の中に入ってくる土質試料を採取する装置
ロータリー二重管式(デニソン式)サンプラー N値5~8程度の中位の硬さの粘性土 シンウォールチューブの外管を回転させ、周辺の土を洗掘しながら押し込む
ロータリー式三重管サンプラー N値8~10以上の硬い粘性土および砂質土  
コアパックサンプリング 礫質土や軟岩 薄いビニールチューブに試料を入れて採取する

参考: 試料とは

試験・分析・検査に使用するために採取したサンプルの事です。

●孔内横方向載荷試験とは

ボーリングマシンにより作られた孔を利用し、杭基礎設計のために、地盤の横方向の変形特性や地中応力を求める試験です。作業には、約2~3時間かかります。

軟弱地盤を対象とした普通型(LLT)試験器と、硬質地盤、岩盤地盤を対象とした高圧型(エラスト)試験器を使用します。

試験方法
  1. ゾンデを試験位置に下ろした後、一定刻みで圧力を増加させていく。圧力の増加ステップは、土の種類およびN値の大きさより推定して定める。
  2. 各圧力段階において、一定圧を維持した状態で加圧後15,30,120秒に容積計のスタンドパイプの水位を読みとり、120秒経過後ただちに次のステップに移る。
  3. 試験は最大加圧に至るか、または容積計の容量を越える変形を生じる場合に終了する。

その他の地盤調査方法もあります。

  • スウェーデン式サウンディング
  • ミニラムサウンディング
  • 土壌調査