ミニラムサウンディング試験
●ミニラムサウンディング試験とは
ミニラムサウンディングは、オートマチックラムサウンディング機を小型化した機械で、ミニラムサウンディング試験は、地盤の地耐力(貫入抵抗)を調査する動的貫入試験です。
重さ30kgのハンマーを35cmの高さから自動落下させ、直径36.6mmのコーンを地中に打ち込み、20cm貫入した時の打撃回数(Nmd値)とロッドを回転させるのに必要なトルク(Mv)から地盤のN値を求めます。
こんな経験ありませんか?!
スウェーデン式サウンディング試験(SS試験)で支持地盤の確認をしたはずが、鋼管が支持層を打ち抜いてしまった!
その為、その後の経費や工期で調査会社や設計会社とトラブルが発生した。
スウェーデン式サウンディング試験(SS試験)でハンマー打撃を層厚確認を行っていませんか?!
ハンマー打撃を繰り返していては、ロッドが曲がったり、折れたり、スクリューポイントが折れたりと機械の消耗が早くなるだけです。そして、本来の使用方法からは逸脱しています。
スウェーデン式サウンディング試験(SS試験)を高精度な調査にするためには!
スウェーデン式サウンディング試験(SS試験)での不明瞭な支持層確認にミニラムサウンディングをご利用いただくと、高精度な調査が可能になります。
- 本機械は1m程度の幅があれば、機械を搬入・セットできます。(若干の階段、斜面は登れる)
- 深度10m程度の調査であれば、2時間程度で作業終了
- 深度20m程度まで調査可能
- 機械はワンボックス車に積載可能で、2人1組で作業
- ガソリン燃料で作動し、作業中はエンジン音と貫入打撃音がするが、昼間であれば、苦情が出るほど大きな音ではない
(作業前に近隣への挨拶は行ないます) - 小雨程度であれば、作業可能
- 1日につき2宅地程度可能(移動時間・調査時間により変動)
- ハンマーの打撃やロッド引き抜きが自動で行われるため、装置の設置や試験に要する時間が短く、効率的な調査を行うことができる
- スウェーデン式サウンディング試験より貫通力が高く、N値との相関性が良いので誤差が少ない
- 小規模な構造物の支持層確認、改良地盤の強度や盛土層厚の確認、スウェーデン式サウンディング調査の補足調査等に利用可能
- 地質はやや不明瞭のため、周辺柱状図やスウェーデン式サウンディング調査データを参考する
- N値50以上となる極めて硬質な層は貫入に多大な時間を要し、2m以上の層厚確認は厳しい
- エンジン・油圧ユニットを接続するため、幅1m程度であっても作業エリアの長さが必要(3m程度)
- ボーリング調査のような試料採取はできません。ため、複雑な地層の土質判定が難しい
●測定方法 一例
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試験装置の組立・設置を行う。
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サウンディングロッド(①)を貫入装置(②)に設置し、コントロールユニット(③)で操作してロッドを機械的に打込む。
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貫入抵抗は、貫入量20cm毎の打撃回数として測定する。
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打撃回数Nm≧10(N値5以上相当)の場合は、ロッドを時計回りに2回転させて次の貫入を行う。回転はトルクレンチを使用し、回転に要する最大トルクMrを測定する。これは、粘性土地盤における、ロッドの周辺摩擦を補正するためである。
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打撃回数Nm<10(N値5未満相当)の場合は、ロッド接続時つまり1m毎に2回転させれば良い。
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所定貫入深度までの試験が終了したら貫入装置を移動し、引抜装置(④)とコントロールユニット(③)を用いてロッド(①)の引抜きを行う。
オートマチックラムサウンディング機とは
標準貫入試験と同様の動的サウンディング(地盤の硬軟や締まり具合を表す「N値」を求める試験)装置です。この装置は、ボーリング孔を必要とせず、コーンを直接地盤に貫入させますので、地盤の地耐力(貫入抵抗)を迅速かつ経済的に求めることができます。
動的貫入試験とは
地盤の堅さを知るために、土中に金属棒を差し込み、その抵抗力を測定する調査。